宝石の小売価格は妥当なのか

2011.06.08

海外旅行が日常的にさえなった今日、宝石の国際比較を考えてみましょう。「日本の物価は世界一高い」などといわれますが、はたして宝石・貴金属についてはどうでしょうか。最初に注意してほしいのは、日本でも消費税が導入される以前は、宝飾品には贅沢品として、特別に物品税が15%も加算されていたように、韓国や中国などの一部の諸外国では、贅沢品として特別な税が加算されている場合があるということです。日本の宝飾品は国際価格と比較しても、正当な値付けをしている店であれば、価格の差は今日、ほとんどなくなってきたようです。東南アジア、オーストラリア、米、仏、伊、英などと比べると、小売価格の差があるとしても、一般的な宝飾品であれば、20〜30%くらいの高低差が出る程度でしょう。また、ダイヤモンドや貴金属の宝飾品については、日本のほうが安いと思うことも多くあります。1998年にタヒチを訪れた時、一般の小売店で黒真珠を物色しましたが、数軒見て回って感じたのは、日本で真面目に仕入れをしている小売店の価格のほうが、30%近く安いということでした。ただし、今日までもこの価格差があるかは、通年でタヒチを訪問しておりませんので、不明ですが……。